英国の大手製薬会社であるアストラゼネカ(AZN)の株価が3日付けで大きく下落している。 ロンドン市場でも大きく下げたが米国市場でも8.83%(-6.32ドル)の下落だった。
どうして下げたのか?
どうしてこんなにも下げたのか?ですが、日本の第一三共と共同で開発していた新薬か原因のようです。 第一三共も本日の東京証券取引所で約15%安で取引されており大きな下落となっています。
非小細胞肺がんに効くがん治療薬である「ダトポタマブ・デルクステカン」を開発していた両社ですが今回の第3相試験結果(臨床試験)の発表に失望が出て大きな売りにつながったようです。 治験の主要評価項目の一つである全生存期間(理由を問わず死亡するまでの期間)の中間解析がいい結果を得られなかったと発表したわけです。 ですが、もう一つの主要な評価項目である無増悪生存期間(治療中、治療後に病気が進行せず安定した状態の期間)では改善がみられているようで悲喜こもごもといったところです。 ですが、今回のように両者の株が大きく売られたという事は相対的に失望を招いたという事ですね。
今回の治験の詳細については学会にて公表するようですがその折にも株価が大きく動く可能性もありますね。
今回の下げでどう動く?
今回の下落で大衆と同じく売るのか?それとも買い増すのか? ですが、個人的にはもう少し様子を見たいですね。 今日が底とは限りませんし、また今日の夜には反転上昇するかも知れません。 今現在(執筆日本時間16時頃)のところロンドン市場にてAZNは約5%程下げてます。 まだまだ底ではないようです。 新たな詳細公表も控えておりここでの購入は控えたい所ですね。 材料が出尽くしてからの戻りを確認してから買い増す方向で検討しています。 売る方向は考えていません。 AZNは大手の製薬会社です。 私のポートフォリオのヘルスケアセクターでは重要な銘柄となっていますし、日本とアメリカ以外での分散投資先としても重要です。 長期目線でディフェンシブなAZNは下げれば買い増す方向でしか今は考えていないです。 大きな下げで狼狽して売るのだけは避けたいですね。
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