今回は今再び注目を浴びているインドへの投資について書いていきますね。
私も少額ではありますがインド株の投資信託に投資しました。 今、有名な投資系ユーチューバーやインフルエンサーでも注目されていて気になってたんですよね。
今までもインドは中国に次ぐ経済発展が期待され注目を浴びていましたがトランプ関税や景気の停滞感等で一時期はレンジ相場となっていましたがここ最近は再び上昇してきています。
そこでインド株への投資はどのようなメリットがあるのか?、また、少額投資家がインド株へ投資する事のメリットを考えていこうと思います。
インドの将来性
先ずはインドの将来性について考えたいです。 インド共和国は首都ニューデリーを中心にここ数年急激に発展してきてる国です。 人口は約14億人で2023年に中国を抜きました。
主な宗教はヒンドゥー教で約80%布教率です。 また、言語はヒンドゥー語・英語です。
名目GDPは約3・9兆円で世界5位の経済大国になりつつあります。 いずれドイツや日本を抜いて3位になると予想されています。
若者の人口が多く
📊 年齢構成
| 年齢区分 | 割合(おおよそ) | 備考 |
|---|---|---|
| 0〜14歳 | 約26% | 若年人口が非常に多い |
| 15〜24歳 | 約17% | 教育・雇用の要(大学・初職層) |
| 25〜54歳 | 約41% | 労働の中心世代(生産年齢人口) |
| 55歳以上 | 約16% | まだ高齢化は進んでいない |
上記の表のように54歳までの生産年齢人口が約85%とこれから先の事を考えても若い人口が継続していて人口ボーナス期は2040年まで続くとされています。
また、直近の経済成長率は6~7%とされ中国よりも発展著しく世界的に注目されています。
ハイテク人材が豊富でグローバルに活躍しているのは言うまでもなく。
インド国内では製造に注力していく方針で半導体やEVの製造工場が急速に増えています。 アップルやテスラも力を入れていて注目されていますね。
外交では米国や中国にもバランス外交を主としてバランスを保ち地政学的優位性を発揮してます。
インドの懸念材料
いいこと尽くめのインドですが懸念材料がないわけではありません。
雇用の不足は懸念材料に一つです。 若者が多く、毎年多くの若者が新たに社会人としてスタートするのですが肝心の雇用先が少ないのが現実です。 また、教育格差や技能不足にも問題があり安定的に働ける人が多いわけではありません。
貧富の差が拡大してるのも懸念材料の一つです。 上位10%が総資産の約80%を保有してる状況で格差が広がれば国民の不満が広がりますね。 中国でも同様ですが農村と都市での格差が広がれば地域格差が問題視され人口、経済的に都市部に集中して地域の継続が困難になりますのでモディ政権が今後どのように経済格差を調整するか注目です。
インフラの遅れも懸念材料です。 インフラは道路・電力・交通・上下水道等です。 いずれは整っていくものですが遅いと経済発展の足かせとなり期待ほどの成長が無い場合は投資資金は急速にインドから出ていきます。
また、宗教的な政策が多く現在のヒンドゥー教至上主義な政治が今後問題になる可能性もあります。
いくつか懸念材料はありますが、それを鑑みてもインドの可能性は高いと私は考えています。
インドへの投資方法
インドへの投資を考える上でどこへ投資すればいいのか?なのですが
といくつかの投資方法があります。 順番に考えていきます。
米国のETF(上場投資信託)
米国のETFはいくつか代表的なものがあります。
1⃣INDA(iShares MSCI India ETF) 運用会社はブラックロック。 運用時価総額は約70億ドルで経費率は0.69%です。 他のETFと比較しても圧倒的な時価総額で運用されており一番無難な米国で買うインドETFです。
2⃣EPI(WisdomTree India Earnings Fund)があります。 運用会社はウィズダムツリーで時価総額は約20億ドル。 経費率は0.84%です。 先ほどのINDAより運用額・経費率ともに魅力度が落ちますが投資先企業数はINDAの約3倍の300社となり大企業だけでなく中小企業も多く組み込まれているのが特徴です。
他にもあるのですが、基本的に米国のインドETFならこの2種で検討したほうがいいと思います。 安全で行くならINDA,少し成長性も加味したいならEPIですかね。
日本のETF
1⃣1678(NEXT FUNDS インド株式指数(Nifty 50)連動型上場投信)。運用会社は野村佐瀬っとマネジメント。 時価総額は7億ドル(約1000億円)で経費率は0.22%。 インドの代表指数「Nifty 50」に連動したETFでインドの主要な大企業群に投資してる感じですね。
2⃣1645(iShares MSCI India ETF)。 これは先ほど触れたINDAの日本版です。 運用会社はブラックロックジャパンで時価総額は約2億ドル(300億円)。経費率は0.85%。 円で投資するかドルで投資するか為替も考慮して投資する選択肢として有りかと思います。
安全重視なら1645ですが経費率が高めなのでここでの選択なら私は断然1678です。 大企業群に投資するのは安全面でも理にかなってますし経費率も低めですので。
投資信託
投資信託はそれぞれの証券会社によっていろいろありますのでその中から私は比較した銘柄だけ紹介していきますね。
1⃣SBI・iシェアーズインド株式インデックスファンド(サクッとインド株式)。 運用会社はSBIアセットマネジメントで管理費用は0.314%で純資産額は約833億円です。 S&P SENSEX指数(30銘柄)への連動をめざすインデックスファンドでより絞られた優良企業群に投資できる投資信託です。 ちなみに私は今回この投資信託に投資しました。
2⃣iFreeNEXT インド株インデックスです。 運用会社は大和アセットマネジメントで管理費用は0.473%で純資産額は約1568億円と前出の「サクッとインド株式」より運用額は大きめです。 こちらはニフティ50指数(50銘柄)への連動をめざすインデックスファンドで「サクッとインド株式」より広めの企業群に投資できます。
私は今回、サクッとインド株式の方に投資しましたがiFreeNEXT インド株インデックスも魅力的でした。 ですが、主に使用してる証券口座がSBIってこともあって今回はSBIの投資信託にしました。
この他インフラ企業に特化した投資信託も今までのパフォーマンス・これからのインフラ強化が続く将来も踏まえて良いパフォーマンスが期待できそうなのですがよく知らないインド会社への投資も怖いなという側面も考えて避けました。
個別株
次は個別株です。 インドに投資するうえで個々の企業に注目するのは非常に知識を要する事だと思います。 日米の企業は大手となるとほとんどの方は聞き覚えのある社名がありますがインドとなるとそうもいきません。 社名を聞いても何を生業にしてる会社なのか全くわかりません。
そんな中でもあえて個別株に投資するのはリスクを伴いますがうまくいった場合リターンも大きくなることでしょう。 あくまで余剰資金の中の更に余剰部分で投資された方がいいでしょうね。
ではいくつか紹介しますね。
1⃣Infosys Limited(インフォシス) インドを代表するITサービス/コンサルティング企業。 世界56以上の国、234以上の拠点で事業展開しています。 グローバルな顧客基盤と豊富なインド人材を活用して成長している企業で米国ADR(預託証券)で購入可能です。
リスクとしては現在の価値は割高であると考えられる点、また、国の方針で大きな税金が課せられるリスクが懸念されてます。
2⃣HDFC Bank Limited インドの大手民間銀行。 国が発展していく中で重要な金融で成長著しい企業です。 こちらも米国ADRで購入可能です。 成長する経済と増える人口を背景に今後も発展していく事は確かです。
リスクとしては住宅・消費ローンの回収リスク、金利上昇・インフレ・為替変動の影響を受けやすい点ですが、銀行特有のリスクのためHDFCに限らずです。
3⃣Tata Motors Limited(タタ・モーターズ) この企業はニュースで見聞きした人も多いかと思います。 インドを代表する自動車メーカーです。 これからインド国内のインフラが整うと同時に需要が高まる事は必至でさらなる成長が期待されてる企業です。
リスクとしては世界的な競争にさらされることで生き残っていけるのか、また、為替等のリスクが考えられます。 数年前は粉飾疑惑もありました。
挙げればきりがないので3社のみの紹介になりますがこの他注目すべき企業は沢山あります。 インドの今後の発展を考えればどの企業も魅力的に思えます。
インド関連の日本株
インドで大きく投資している企業に投資る事で間接的に恩恵を受ける事も可能です。 インドで製造や販売を手掛ける企業はインドの成長を恩恵を長きにわたって得る可能性があり注目してもいいかも知れません。 ですが、リスクもあります。 インドの方針次第では中国のようにいいように使われて捨てられる可能性もあります。 方針転換で外国の企業が排除される可能性は常になります。 インドと日本は友好的な関係にあり急速に関係が悪化する事はないでしょうが、将来にわたって確証されてるわけだはありません。その点は注意しながら投資判断する必要があります。
代表的な企業は
1⃣スズキ インドでの自動車シャア(日本国内企業で)№1。 今後もインフラが整うとともに売り上げを高めていきそうです。
2⃣トヨタ インドでEV・ハイブリッド車の生産を強化していてインドが成長するにあたって富裕層向けに販売を伸ばせそうです。
3⃣ソニー メディアを通じたサービスで事業を展開。 今後も成長が期待できます。
4⃣三菱・住友商事 両商事会社はインドでのインフラ・資源開発で大きく貢献してます。 今後も発展していく分野だけにその恩恵を大きく受ける会社ですね。
インドはさらに発展し恩恵を受けやすいですが日本企業は世界的に展開してる企業が多くインドだけを考えて投資するわけにはいかない為、投資判断にはバランスが大事です。
まとめ
インドにおける将来性や投資先について書いてきましたが、まだまだ発展途上な国であり制度の未完全ですから為替も含めてボラティリティが高いのが現状です。 いつ投資するかのタイミングを考えれる事もありますがその点は私自身、考えないようにしてます。 多少の下落があったとしても今後のインドの発展は確実な事ですからいずれは下落は戻り上昇する事でしょう。
また、今後の円高は避けられない状況ですから為替差損を考慮して今回は円で投資できる投資信託にしました。 ドル円は周期的に円安と円高を行ったり来たりしますので一旦円高の流れが来ればどこまで円高に振れるかわかりません。 超長期には円安方向かも知れませんがここ数年は円高なのでは?と考えています。 米国のETFも掛かる費用を考えたら魅力的でしたが為替を考慮すると円で買える方がイイかも?と考えました。 インドの今後の成長を期待して今後は少しづつ投資を増やしていこうと考えます。


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