GW(ゴールデンウイーク)前半も終わりかけていますね。 中には6日まで10連休の方もいらっしゃるようですが、、、、
今日から天気は下り坂。 ここの所お休みの日には雨にさらされてる事が多い気がします。 ですが、3日からは天気もいいようなので後半はいい気分でお出かけできそうですね。
さて、4月29日(本日)はドル円にとっては穏やかな1日とはいいがたい日です。 先ず、午前10時30分ごろに160円の大台に突入。 日本銀行の為替介入も意識される水準に達しました。 円安が進んで外国との物価の差にさすがに引いてきてます。 先進国なの?日本って?思うぐらいに円安が進み、円の価値が下がっています。
そして本日の13時ごろに急に155円まで円高になります。 巷では日本銀行の為替介入なんじゃないかと言われていますが、実際のところまだ執筆時点(4月29日15時30分)ではわかっていません。
しかし、たとえ為替介入があったとしても2時間後には157円まで戻してますので効果は全く無いと言ってもいいところです。
一体ドル円はこの先どうなるんでしょうか? 今日はドル円の今後について書きたいと思います。
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円安が続くのはどうして?
先ずはこのところの円安進行が止まらないのはどうしてなのか考察していきましょう。
1番の要因は米国と日本との金利差です。 米国はFRBによりコロナ禍でジャブジャブに巻いたお金で景気が過熱しすぎたせいでインフレが進みました。 インフレが進んで物価が高くなるのを安定させるためにFRBは利上げをすることで景気を冷やそうとしたのです。 そして急激に5%を超える利上げを遂行したのです。 一方日本はずっとゼロ金利政策を継続している為、まずます日米の金利差が開きます。
通貨に投資をしている人や預貯金をしてる人も価値が下がっていく通貨にいつまでも資金を投入しません。 また、金利の高い通貨で運用するほうがリターンはおのずと増えるのですからゼロ金利の円より高金利のドルを保有しておいたほうがパフォーマンスは高くなります。 ですから、投資家たちは資金を円からドルに換えていきます。 また、日本内の事情では新NISAの流行等で新規投資家も増え多くの国内投資家は円建ての日本株ではなくドル建ての米株を多く買う傾向もあったためドル円は益々円安ドル高に振れますよね。
ここ最近、大手企業を中心に賃上げ傾向がありニュースを見ていたら景気がいいような気に錯覚しますが、物価変動を考慮した実質賃金はずっと下落傾向です。 日本は国力が弱くなってるんですよね。 国力の衰えは通貨にも大きく反映されるため円の価値は下がり続けているわけです。
貿易でも円安ドル高になる要因があります。 昔は多くの物を輸出していた日本は稼いだ外貨を円に換える為、おのずと円の需要が増えて円高材料になってましたが、現在は輸出より輸入が多くなっている傾向なので円を外貨に換えて支払って外貨の需要が高くなっていきます。 そのこともドル円を上昇させて円安になる傾向の要因の一つになりますよね。
とにかく、国力の衰えに外国との金利差が広がってる現状に加え円の需要より外貨の需要が増える昨今では円の価値は下がり続けるわけです。
さらに先日開催された日銀の政策決定会合で金利は据え置かれたためさらに円安が進行してます。
日銀の為替介入は効果なし?
円の価値が漸減していく昨今、このままではさらに国力は弱くなっていきます。 円の価値を高めるために中央銀行である日銀はときどき「為替介入」を行って円の価値を上げます。 ですが、ドル円の流通量は1日で約1兆1000億ドルです。 日本銀行が為替介入に使える資金も多くはありません。
その為、たとえ為替介入して一時的に円高にすることができてもすぐに元の状態に戻ってしまいます。 実際今、為替介入があったかどうかは分かりませんが155円まで下がったドル円は2時間ほどで2円も円安に戻っています。 以前にも日銀が行った為替介入では効果は限定的でした。 ましてや今現在日銀が為替介入に使える現金は少なくほとんどが米国債なので米国の許可なく大量の債権を現金化するのも難しく何度も為替介入できるとは思えないのです。
ですから、為替介入の準備はいつでもできてる、等と口先介入を続けるしかなかったのです。
為替介入を行ったとしても円高は一時的でまたすぐにドル円は上昇するだろうと言うのが一般的な見方です。
今後のドル円はどうなる?
そこで今後のドル円は一時的な円高からどう動くのでしょうか?
私が考えるドル円は一時的な円高はあると思います。 為替介入に待ち構えている投資家も多く一時的な円高で一儲けしようと手ぐすね引いて待ってるわけですから160円近辺でショートで構えていた投資家たちは一斉に円を売り浴びせる為、さらなる円高になるかも知れません。
ですが、それも限定的な動きとなるんじゃないかと考えています。 結局は一時的にドル円を操作できても元々の要因である金利差や外貨の需要が変化しなければ円安方向になるのは必然だと思います。
今年に入って日本の株は上昇し、証券の世界観の中では景気のいい話が多かったのですがそれは日本の企業の資金効率が向上したり海外での売り上げ向上等の企業価値上昇を見越しての上昇なので円高は海外で多くの稼ぐ大手企業にとっては収益悪化にもつながります。 今、賃上げを遂行してる大手企業の収益悪化は賃上げムードを冷やす事にもなるので円高は歓迎されるかと言えば日本の株価においてはそうとも言えないかもしれませんね。
ドル円で利益を上げるには?
今、ドル円の動きで利益を上げるにはFXが最も手っ取り早いでしょうね。 ですが、今日の動きはボラティリティが高くなっているので予想と違った場合は即座に損切りしたい所です。 短期ではFXがよさそうですが、長期となればこの先円の価値が高くなるというのは考えにくいので米株への投資を継続する事で間接的に円安の恩恵を受ける事が安全な投資だと思いますね。 実際私の投資のほとんどが米株なのでここ数日の調整局面でも円安でプラスでした。 短期的に円高になったとしても長期的なドル円の動きを考えれば米株等で資産を形成していれば株高+円安で資産を増やせるんじゃないかと思いますね。
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