
ここ数日、絶好調だった日米の株価にも陰りが出てきました。 暴落がくるんじゃないかと危惧してる人も多いようですが、私の考えとしては上昇局面の中の調整だと考えています。 右肩上がりにずっと上昇するより一旦調整しつつ上昇するほうがかえって安心ですらありますね。
さて、今日は個人的に保有してる銘柄であるMRVL(マーベルテクノロジー)の決算が先日3月8日に発表されました。 そのことについて詳しく見ていくとともに今後についても考察していきたいと思います。 よろしくお願いいたします。
マーベルテクノロジーの決算内容
マーベルテクノロジーは3月8日に2024年通期の決算を発表しました。 大まかに結果を言うと売り上げはアナリスト予想と一致して5.51億ドルでした、ただEPS(1株あたりの純利益)は予想に反して1.08ドルのマイナスとなりアナリスト予想から71%の悪化でした。 エヌビディアに代表される半導体メーカーの好決算の中では良くなかったようです。
また、ガイダンスでは今後3年間の平均成長率が売上高で年率57.7%と13%成長する予想です。 半導体業界での平均成長率は16%なので成長はするだろうけれど業界の中では低成長となる予想で投資家の失望を招いたようです。 EPSは年率56.9%を予想しています。
結果を受けてここ数日上昇をしてきた分、失望売りからか株価は11.36%の下落となりました。 この日は上場しているナスダック指数も概ね下落基調だったので下落に拍車がかかったではないでしょうか?


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マーベルテクノロジーってどんな会社?
ここで一旦、マーベルテクノロジーとは何を売ってる会社なのか簡単に説明します。
マーベル・テクノロジー・グループは米国のデラウェア州ウィルミントンに本拠を置く高性能ASSP(特定用途向け汎用IC)を提供するバミューダの半導体メーカーです。 システム・オン・チップ(SoC)のアナログ集積回路(IC)、ミックスドシグナルIC、デジタル信号処理、埋め込みマイクロプロセッサを設計、開発。主要製品はリードチャンネルIC、ハードディスクコントローラ、データストレージ製品など。
主にデータセンター用の製品が主力であり5Gの半導体でも強みをもってります。 クアルコムやインテル等と同じファブレス半導体メーカーで製造は外部に委託しています。 他の半導体会社を買収・合併して大きくしていますし、なんと日本にも会社があります。(マーベルジャパン株式会社)

国別の売上構成は
中国24.86億42.00%、Others7.16億12.10%、アメリカ6.9億11.66%、マレーシア3.93億6.64%、タイ3.92億6.62%、シンガポール3.32億5.60%、台湾2.89億4.88%、日本2.6億4.39%、フィンランド1.9億3.20%、その他1.72億2.90%
となっており中国比率がとにかく高いです。 ちょっと今の中国経済と今後を考えると不安材料の一つですね。
今後の半導体需要はAI分野お含めて益々旺盛になるでしょうし高い成長が見込める分野の会社であることは間違いないと思います。
今後の投資先としては?
成長著しい半導体分野のマーベルテクノロジーですが、今後投資先として有望なのでしょうか?
今回の決算のようにネガティブサプライズが次の四半期決算ででれば間違いなく投資先としては不適格となるでしょうね。 しかし、アナリスト評価としては、ほぼ100%の強気でありガイダンスで示された通り成長が今後見込まれる企業だけに持ち続けたい銘柄ではあります。 配当は0.32%と配当を出してるとは言い難いレベルなので成長性だけを加味して投資するにはいいと思います。 先ほども触れましたが売上構成の4割が中国というのも気になるところですがここ最近のグロース銘柄の上昇局面に乗ってもいいのでは?と考えます。 今のところ一旦調整局面に入っていますが今年は上昇する分野だと考えていますので個人的には持ち続けていたい銘柄です。
ただ、公正価格は56.78ドルとなっており今の株価は75.42ドルと32.8%過大評価されてる面も考慮したいです。 AIブームで半導体メーカーには大きな順風が吹いてるのは事実。 持ち続けていくつもりですが『成長の罠』に嵌らないように買い増しは控えてます。
先日11.36%も下落した株価ですが3.4月は多少荒れる事を予想しますがその後は安定して上昇してくれることを祈りたいですね。

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