ここ数日、日米で株価は下落が続いています。 7月のパフォーマンスが良かっただけにどうした?と思われる方も多いのではないでしょうか? また、今の下落相場はいつまで続くのか?気になる人も多いかと思います。 そこで、私なりの考えを書き記したいと思います。(このブログは私個人の勝手な見解を書いていますのでここで出てくる見解や個別銘柄についてはあくまでも参考としてご理解ください。)
この下落はどうして?
先ずはここ最近の下落要因はなにか?について書きます。
要因① 8月の夏枯れ相場。 8月はアノマリーとして下落しやすくなっています。 それは8月は投資家たちが夏休み期間として市場から撤退することも多く参加者の少ない市場はボラティリティが高くなります。 ですから、普段よりも値動きが大きくなり下げる時には大きく下げる傾向があります。 過去のデータでも8月・9月は1年を通してパフォーマンスの悪い月として有名です。
要因② 先日発表されたFOMCの議事要旨の内容です。 内容としてはインフレ要因はまだ根強く今後の利上げは継続する可能性が高い状況である。というタカ派的な意見が多かったという事です。 タカ派的な発言が多いことで依然として利上げは継続される公算が高くなり経済的ダメージは今後も続くというマイナスイメージで売られる材料となりました。 市場のコンセンサスとしては「年内・年始は今の金利を継続し、来年には利下げがある」という考えであるのとは対照的になり失望売りもあったかと思われます。
要因③ ここにきて以前より警戒されてきた中国の景気後退が現実的になり経済不安から売られています。 以前の不動産不況で中心的だった中国恒大集団が米国連邦破産法15条の申請をしました。 また、恒大集団より規模の大きいカントリー・ガーデン(碧佳園)がデフォルト(債務不履行)になりそうな状況です。 社債の償還期限に支払いをできなくなくなっており30日間の猶予期間内に支払わないとデフォルトとなります。 また、中国経済はデフレに向かってる傾向がありデフレは景気後退という事になります。 若者の失業率も相当高く経済的に崩壊するのでは?との懸念が高まってきています。(中国は失業率の発表を止めています。 益々信用ならない国になっています。) グローバルに関わりの深い中国の景気後退は先進国・発展途上国に係わらず多大な影響があります。
その他の要因もありますが、ここ最近の大きな要因としてはこの3つが考えられます。
下落は続くの? 大暴落はあるのか?
株は未来の不安定要因を嫌う傾向にあります。 先が読めないのは常にですが先行きへの不安が高まれば株を売ってリスクの少ない投資へと資金を移動し始めます。 よって株は下がっていきます。
私の個人的な見解としては多少の戻りはありつつも下落基調は継続すると考えています。 大暴落があるかは正直わかりませんが、下落は秋ごろまで続くのではないでしょうか? 直近では9月のFOMCでの利上げがどうなるかに注目が集まりますが、中国から派生する経済的ダメージには要警戒です。 下げるにしても一本調子に下げる事は無く、時折上昇してみせてまた下落していくと思います。 ですから、少し戻したからと言って安心して買うのは慎重にならざるを得ないですね。
投資チャンスと捉える。
この下落基調が続けば投資チャンスと捉える投資家も増えてきます。 ただ、下落の底を見極めるのは難しく、いつ買い向かえばいいかわからない事が多いですね。 一番いいタイミングは皆が恐怖してる時と言います。 市場がさらなる下落に恐れおののいている時に勇気を出して買い向かえるかどうかにいいパフォーマンスを上げられるかがかかっています。 ただ、ナンピンは失敗する傾向が高いあ為要注意です。 私個人としては下落の基調を判断しつつ、買うの怖いな~と思える時期に買っていこうかと考えています。 恐怖指数であるVIXはまだ、17程度。 まだ低い水準です。 20を超えて22~25に高まれば投資を考えるいい時期かもしれませんね。 (あくまで私個人の意見ですから投資判断は自己責任でお願いいたします。)
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