世界の外貨が人民元になりつつある。

経済

 今日は世界各国の外貨準備に使われる通貨について書いています。 このところドルの魅力が下がり人民元の取引高が多くなっているということです。

外貨準備とは?

 外貨準備とは通貨当局(例えば日銀)が為替介入に使用する資金や、通貨危機等の他国に対しての外貨建て債務の返済が困難になった場合の準備資産です。 

 この外貨準備高の通貨をどれにするかは普段からの決済や借入金に使用している通貨が何か?に関係してきます。 世界の基軸通貨は皆さんが知っての通り米ドルです。 ということは世界の多くで貿易や債務に米ドルが多いということです。 ですが、この基軸通貨である米ドルのシェアが低下しています。

人民元のシェアが高まる

 米ドルのシェアが低下してるのは人民元のシェアが高まっているためでもあります。 なぜ、人民元のシェアが高まっているかと言えば、ロシアのウクライナ侵攻から米ドル決済が使えないロシア等が人民元での取引を活発に行っているためです。 もちろんロシアだけではありません。 最近は石油の決済を米ドルで行わない国が増えています。 これは政治的な中国や産油国の思惑が絡んできますが、ここ最近の変化率は顕著です。 

人民元と円は2.5%程の上昇。 ユーロは5%程の上昇。それに対して米ドルは10%程の下落です。 世界の国々から米ドル決済や債券の購入が減っているんです。 これは長期的に見て米ドルの基軸通貨が揺らぐ結果につながります。  人民元や円、ユーロの準備高が増えれば米ドルの影響力は低下してしまいます。 今、アメリカは多額の貿易赤字を抱え借金も多いのですがそれでも好調な市場と経済が成り立っているのは米ドルが基軸通貨だからです。 このままシェアを他通貨に奪われ続ければ米国の根幹を揺るがしかねない事態につながりそうです。 注意して見ていきたいですね。

コツコツどかーん

投資歴4年程の投資初心者40代後半♂です。 インデックス投資と個別株、コモディティに仮想通貨、たまにFXもちょっとだけやってます。  個人的な投資経験と投資情報を自己流に発信していきます。 資金は少ないですが継続は力なり!で前向きに続けていきます。

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