米国、19日。 FRB議長であるパウエル氏が利上げの休止を示唆する発言をした。
昨日も述べたように利上げ継続が必要だと感じる兆候が高まり、利上げ予想は33%まで高まっていた。 だが、この日のパウエル議長の発言でその様相は13%まで低下したようです。
パウエル議長は何と言ったのか?
「政策引き締めを長く続けてきた。いまや政策姿勢は景気抑制的で、これまでの引き締めによる遅延効果や、最近の銀行業界のストレスによる信用引き締まりの度合いを巡る不透明性に直面している」と指摘。「ここまで政策を進めてきたので、データや変わりつつある見通しを注視して慎重に分析する余裕がわれわれにはある」と述べたようです。
これは銀行破綻に始まる金融不安を注視しつつ、一旦金利を据え置いて様子を見たい気持ちがあると言ってるのではないかと思われます。 政策金利を決める6月のFOMCは6月の13・14日に開かれます。 その前に消費者物価指数(CPI)の発表が控えているのでその数字次第では利上げに変更する場合もありますが、概ね下げのトレンドを感じられる数字の場合は金利据え置きの可能性が高くなってきています。
金利の休止はハイテク株に有利
金利の休止が高まれば今堅調なナスダック関連株には追い風になりそうです。 ダウやS&Pが低成長な中でナスダックは今年大きく伸びていますし6月で金利の休止が確実になりそうだとなればナスダックはさらに上昇しそうですね。 今は大手ハイテク株のパフォーマンスがいいようですがこの先は中小型ハイテク株にも恩恵があるかもしれません。
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