台風10号も熱帯低気圧に変わり想定してたよりは被害も少なくホッとしてるところではありますが、交通機関の数日の運転見合わせ等の問題点も浮き彫りになりましたね。
また、米不足。 店頭やネットでもお米が買い求め難い状況で価格も高騰してます。 9月からは新米も流通するため解消に向かっていくようになるかも知れませんが価格は中々下がらないようです。 生産者や流通にかかわる方たちにとっては今の価格を維持できれば恩恵もあるかと思いますね。
さて、今日は以前から予告してた通りアメリカのFRBが利下げを継続した場合にどの分野が下げの影響を受けるのか考えていきたいです。 株・債権・コモディティ・不動産等、投資先はいろいろありますが、どこが上がり傾向がありどこが下がる傾向なのか事前に知っておいて行動したいですよね。
どの投資先が下がる?
では、利下げでどの分野が下がる可能性が高いのでしょうか? 日米の関係も考えながら見ていきましょう。
- 株(セクターによって分かれる)
- 債券(短期債)
- ドル円
先ずは以上の3つを考えていきます。
株
先ずは株です。 株と言っても相対的に下がるわけではないです。
FRBによってFF(フェデラルファンド)という短期金利が操作されます。 今月のFOMCにおいて利下げが大方織り込まれているわけですが実際にこのFF金利が下がった場合には恩恵を受けるセクターと逆に損するセクターが出てきます。
それはどのセクターかと言えば金融です。 金融業界でも主に銀行になりますが、なぜ銀行が不利益を被るのかと言えば金利が下がるという事は貸出金利も下がることになるので主たる儲けである利ザヤが稼ぎ難くなってくるためです。 利ザヤは貸出金利から預金金利を引いたものですから金利が下がれば差が縮まるので利益が減るわけです。 様々な要因があって株価は動きますので一概にどの銀行株も下がるというわけではないですが将来の利益が減る可能性を投資家たちが考えれば下がりやすくなるかと思います。
次は不動産株です。 不動産については株は金利が下がって住宅等のローン金利が下がれば購買欲が高まり事業としてはプラスになりがちですが金利を下げるという事は景気が悪くなってるという事ですので不動産需要が下がるのでは?との思惑が大きくなれば下がると考えます。
そして次は高配当株です。 金利が下がればグロース株や新興国株、貴金属や仮想通貨等の分野が上昇しやすくなるためアセットアロケーションの観点から高配当株を売って前述の株へ資金を動かす投資家が多くなり高配当株は下がりやすくなります。
債券(短期債)
金利が下がれば新発債権の利率もさがります。 利率の少ない債券は買われ難くなるため既存債権が高騰し既存債権保持者は恩恵を受けますが新発債を購入する場合はリターンの少ないものとなるため魅力に欠けますね。
ドル円
アメリカの金利が下がれば日本との金利差が縮みます、通貨のトレードは双方間の金利差で利益を得ますのでその差が縮まるという事は今までよりドルの魅力がなくなるのでドルを売る流れが加速してドル円は円高ドル安へ向かいやすくなります。 円高になれば海外での売上比率の高い日本企業は収益が悪化するため海外比率の高い会社の株は下がる傾向になります。 もちろん日本国内にとっては海外からの物やサービスが安くなるので恩恵もあります。
まとめ
アメリカの利下げは概ね株価にはプラスに働くかと思われますが利下げのポイントが多かったり利下げの幅が多過ぎてインフレ再燃となれば市場は大いに動揺すると思われます。 今の所は経済指標をみてもアメリカの景気は堅調さが伺えますので利下げが継続されるかどうかは疑問です。 雇用時計次第では市場は大きく動く可能性がある為、要警戒ですね。
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