今、市場は多くの懸念材料で身動きとれない状況です。 まぁ私はってことですけど。
それは何かって事ですが、
- 米中の貿易交渉
- 金相場
- 仮想通貨の下落
- 日本の政局
- 米地銀の信用不安
異常の懸念が私の中で渦巻いてますね。
順番に整理していきます。
米中の貿易交渉
まずは米中の間で起こってる貿易摩擦ですよね。 これは中国が他国に対してレアアースの輸出をを規制てきてる事が発端。
時系列で説明すると10月9日に中国が既存のレアアース元素に加えて技術・装置・磁石・電池素材などで今までより規制の幅を拡大すると発表。 数種類の元素も新たに追加するらしく実施は11月8から段階的にスタート予定。
米国からしてみれば今勢いのあるハイテク企業群の生産に欠かせないレアアースが規制によって滞る事になれば米国の経済に大きな影響が出かねませんからトランプさんも激おこですよね。
一時的に中国に対して100%の関税追加するぞってつぶやきましたが、いつもの事で次の日からトーンダウンです。 市場も多少の混乱があり、日米共に株式市場は乱高下しました。
ですが、これに対しては近々米中首脳会談も予定されてるようですし交渉次第ですが大きな不足事態にならないのではないかなと考えてますね。 我々は普段からニュースを通して情報を得てますがそのニュースが米中どちらのかのバイアスに寄ってなされてる場合がある為、日本で流れるニュースの下限は米国の立場から見た捉え方だと考えられます。
中国が主張してる通り自らの国で発掘されたレアアースを他国の国防・軍需に使われたくない感情は誰でも理解し得るものですね。 できれば自国有利にしたいものです。 ですが、米国は許してくれません。 今度の首脳会談が実現するかどうかは分かりませんが、会談次第では折り合いがつく可能性もあるのでそれまではお互いにヒートアップしないようにしてるようです。
金相場
次は金相場です。 正直金価格は上がりすぎですよね。 そろそろ皆が警戒してきています。
急激に上がった相場は急激に下がる事があるのでここ数日は要注意ですよね。 私も少なからず金現物とGDX(金鉱ETF)を保有してるの警戒してます。 投資の常套手段としては保有の一部を売却して様子見するのがいいように思いますが、既存の経験から逸脱して更なる上昇がある可能性も否定できませんが、安全を重視するなら一旦売りを考えたほうがいいように思います。
金相場は年初来50~60%上昇していて直近1ヶ月だけで10数%上昇してます。 金の売買では列を成す始末ですからバブルの様相です。
危険な兆候です。
仮想通貨の下落
次は仮想通貨です。 今年に入って順調に上昇してきた仮想通貨市場ですが直近では下げてきてます。 10/20には少し戻してきてますが調整局面に変わりないようです。

今年の春から強気相場の続いたBTCですが、政情不安から大きく下げてました。 16,000,000を付近を下値として現在はすこし反発してます。 ですが、これはFRBや米中の交渉次第で大きく変動すると考えられるため不安定なのは継続してます。 長期的に見れば仮想通貨市場はまだ上昇すると考えてる投資家が多いと思いますが、短期では相変わらずボラティリティが高いです。
少額ですがBTC/ETHに投資してる身としてはこのまま静観です。 来年は半減期の翌々年となりアノマリーでは下げる相場です。 ですから余計に今年は保持し続けたいですね。
日本の政局
今、高市早苗総裁が日本の首相になれるかどうか政界が揺れてます。 10/20時点では維新の会との連立が合意され自・維の連立が確実視されている為、10/21に予定されてる首班指名で過半数は取れなくても高市総理の可能性は随分高まっています。 政局の不安定さは株安にもつながる為、喜ばしい事です。 本日(10/20)の日経平均もこの流れを受けて大幅に上昇、終値は1603円の上昇です。 高市自民の積極財政で景気が良くなるという期待の表れですが減税政策が行き過ぎるとイギリスのように長期金利が上昇して不安感が逆に高まってしまいますから、実行力を踏まえてバランスよく政治を行えるかが市場の動きを左右しそうです。
国民の期待が高いだけに自国力がカギですね。
米地銀の信用不安
先日米市場に不安感を広めた米地銀のニュース。 これは米国の地方銀行が不良・疑義のある貸し出しがあることを開示したニュースが出たためです。
①地銀のザイオン・バンコープが2件の企業向け貸し出しで借り手が「誤表示・契約不履行」と判断し、約 5,000 万ドルの貸倒引当を開示しました。
②ウエスタン・アライアンス・バンコープがる借り手に対して詐欺を主張する訴訟を起こしており、貸出先管理・信用審査への疑念が強まりました。
③ジェフェリーズ・ファイナンシャルグループが自動車部品サプライヤー First Brands Group の破綻を受け、「自分たちは詐欺被害を受けた」と社長が明言。関係貸出・信用調査体制への懸念が広がっています。
上記の3件が元で銀行株を中心に大きく下落しました。
市場関係者の中では「2023年の地銀危機の再来では?」との声も膨らみ、さらにはJPモルガン・チェースのCEOであるジェイミー・ダイモン氏が「ゴキブリを一匹見たら、まだもっといるかもしれない」とコメントしたことも大きく放送されています。
銀行側は純分に準備してきていると主張しても市場は信用しておらず、信用・流動性リスクを警戒しています。 一時的なものならしばらくすれば回復するでしょう。 ですが、これが連鎖するようなことになれば信用リスクは膨大となり市場は大きく下げる可能性が高いです。
これに関しては注意して今後を見ていきたいですね。
まとめ
以上5つの懸念をザっと書いてみましたが直近での懸念はどれも少しづつ和らいでいるようです。 米中の首脳会談が決まりそうで金や仮想通貨も安心感から反発しています、日本の政局もまずは高市首相が誕生しそうなので一安心といったところです。
米地銀の信用不安も今の所これ以上の材料もないため一旦は持ち直しそうです。
懸念材料はいつもあり、そのために投資家はその都度、不安な感情に支配されそうになりますが長期的な目線で考えれば一喜一憂せず継続する事が後にしっかりしたリターンを手にする事ができると歴史が証明してますので短期トレードは別にしてどっしりと構えて投資判断したいですね。


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