
ここ数日、春のような陽気な日があったり2月らしい低気温の日があったりと天候の落ち着かない日が続いていますね。 来週は4月のような気温まで上昇するようですが、再来週にはぐっと冷え込むようです。 インフルエンザ患者数も増え続けているようで益々体調を崩す人が多くなりそうですね。
インフルエンザは依然TVでやってた受け売りですが、海外から渡ってくる事が多いそうですね。 今の日本は円安によって割安になってるせいで以前より海外からの旅行者が多いようです。 インフルエンザの流行はコロナ禍で弱った抵抗力に加えて多い海外からの旅行者からの感染が多いのかもしれませんね。 もちろん日本人として日本に多くの海外の方が旅行しに来るのはうれしい限りです。 今の所、印象もいいようですし、自国自慢みたいで嫌ですがこんなに安心して旅行を楽しめる国ってそうは無いと思います。 夜に外に安心して出かけられるってよその国では考えられないようです。
そんな安全な国、日本の現在は日経平均過去最高値の3万8915円に迫る勢いまで上昇してます。 海外の投資家が日本株を買ってるそうだとか。 ですが、国内の経済はどうでしょう? 物価を考慮した実質賃金は大きく下がってます。 現金給与額は上がっているのに物価の上昇分を吸収しきれてないせいで家計はやりくりが大変なようです。 物やサービスの価格が上がる中、消費は弱まっており、株価の高騰に比べてあまりにも弱い経済が浮き彫りになってます。 このままでは日銀の金融緩和解除は現実的なのか不安になりますね。
さて、海の向こうの米国では年初にはFBRは3月利下げも!と囁かれていましてが、このところの経済指標の発表を終えて利下げ機運は後退していってるようです。 今後のFRBの動きと指標を含めて見ていきましょう。
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消費者物価指数(CPI)

2月13日の日本時間22:30に発表されたCPI(前月比)は予想0.2%に対して結果は0.3%の上昇と予想に反して物価は上がってるようです。 物のインフレは落ち着きつつあるようですがサービスのインフレは上昇しているようです。 前年同月比でも予想2.9%に対して結果は3.1%とまだインフレが落ち着いてきたとは言い難い数字が発表されたようです。 エネルギーと食品を除くコア指数も予想3.7%でしたが結果は3.9%とインフレは根強い可能性を示しています。 エネルギー価格は下がってるようですが食品は依然として高く、今回の指数を押し上げた犯人である家賃が特に高くなってるようです。 CPIの中でウエートが4割もある家賃は約6.0%上昇したので指数を押し上げた主要因となる。 そこでFRBが常に気にしているのはPCE(個人消費支出)です。 ここでは指数に組み込む範囲が広いため家賃のウエートが1.5割に落ちるのでより家計の経済状況がうかがい知れるようです。 パウエル議長は物価目標2%を割り込んでいるPCEが今後も安定して2%以下を推移するかを見極めたいと言っています。 CPIの残念な発表で市場は下落基調となりましたが、PCEの推移次第ではFRBの政策金利は利下げの方向へ向かうのではないでしょうか?
小売売上高
15日日本時間22:30に発表された1月小売売上高は予想-0.1%でしたが結果は-0.8%と予想を大きく外しての下落となっています。 相次ぐ物価高に消費者は買い控えに向かってる証左ですね。 最近決算を発表した飲料大手のペプシコ(PEP)やケチャップ等でお馴染みのクラフトハインツ(KHC)は消費の落ち込みを色濃く反映した結果でした。 売上や収益が落ち込んでいる企業は物価の上昇をできる限り抑える為にリストラを今後行っていく可能性が高く今は堅調な労働市場に悪化影響があると思います。 労働市場が悪くなるのは経済においていい傾向ではないのですが、投資判断をする上ではFRBの利下げ政策を早める大きな要因の一つなので注視していきたい所です。
卸売物価指数(PPI)

16日日本時間22:30に発表された1月のPPIは予想0.1%に対して結果は0.3%と予想に反して上昇幅が大きい結果となりました。 この結果は市場では受け入れられないものとなって株価は下落しました。 依然としてインフレは根強い事が1月で分かったからです。 CPIもPPIも物価の上昇がみられインフレの再燃が意識されててあります。 FRB理事の一部は「利下げどころか利上げの可能性も否定しない」と発言し、市場を冷やしています。
まとめ
年初こそインフレは落ち着き早ければ3月のFOMCで利下げがあるかもと予想する市場関係者もいましたが今は随分と後退しています。 CMEのフェドウォッチによると次回FOMC会合の5月24日での利下げは35.2%に低下していますし、その次の6月24日では53.7%となっており早くても6月の利下げとの考えが多くなっています。 FRBは今後の経済指標を詳細に分析して政策金利を決める事でしょうがインフレの再燃は市場にとって大きな下落要因となりそうです。 そういう意味でも3月に発表される2月の雇用統計やCPI・PCE・PPIには注意が必要ですね。 年内の利下げは2回になるかもしれないと考えてる投資家もいますので物価や雇用の強さが目立つようなら再利上げも考慮に入れた投資戦略が必要となりそうです。 ですが、足元では雇用は落ち着きつつありレイオフも増えそうな情勢なので雇用は弱含んでいきそうです。 また、物価も高くなりすぎた価格は売り上げ減少によって頭打ちになる面も出てきていますので地政学的なリスクによるエネルギー価格上昇が無ければ自然と下落していきそうです。 直近の3月や4月でその兆候が出るかはわかりませんが今年の後半には顕著に経済の弱さが指標に反映されるでしょうから年後半には利下げはあると思います。 後は利下げ基調がいつからなのか? パウエル議長の発言や他議員たちの発言も含めて注意深く見ていきたいですね。
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