米国の景気減速がひたひたと忍び寄ってきていますね。 この景気減速が軽微なものに終わるのか、はたまた大暴落を引き起こす程の大きなものになるのか? ここ最近の経済指標を振り返りなが考察していきますね。
雇用統計
11月3日に発表された雇用統計。 10月非農業部門雇用者数変化(前月比)は予想18万人に対して結果は15万人と予想より少なかったようです。 先月の33.6万人からみても大幅なダウンです。 次いで失業率は予想3.8から結果3.9と失業率も高まりつつあるようです。 雇用環境はじわじわと悪化してきてるのが伺えます。 後はこのまま下落基調が続くのか一時の事なのかを見極める必要がありますね。 また、11月9日に発表された失業保険継続受給者数は予想に反して微増の183.4万人でしたが保険の継続人数が増えているという事は失業者が職を得ず失業したままの人が増えていると言う事なので雇用の悪化が進んでいるのが伺えるようです。 さらに11月16日の発表では申請件数と継続受給者数ともに増えており悪化は継続しているようです。
CPI
今度はインフレを計るのに重要な指標である10月消費者物価指数(CPI)。 前年同月比の予想では3.3%に対して結果は3.2%。 先月の3.7%より下がってきており、価格変動の大きいエネルギーや食品を除いたコア指数も予想4.1%に対して結果は4.0%とこちらもジワジワ下がってきています。 インフレがFRBの目標である2%にまだほど遠いものの原油価格も下がってきており先々のインフレも下がっていきそうですね。 また先日決算を発表したウォルマートのダグ・マクミロンCEOはアナリストとの電話会議で、「米国において、今後数カ月にわれわれはデフレに見舞われるかもしれない」と語った。と伝わっています。 米国の主要小売のトップがインフレを超えてデフレに直面する先を予想しているようです。 デフレは景気の弱さそのもの。 もしデフレに見舞われれば数年は景気低迷が免れないでしょうね。
まとめ
以上の経済指標を見てみても、景気が徐々に弱まりつつあることが伺われています。 冒頭で言ったように景気の減速が大きなものになるのか小さなものになるのかは今後の株投資において重要な事になります。 しかし、今の市場のコンセンサスとして先々の景気後退は織り込んでいるのではないでしょうか? 皆がこれほど景気後退を織り込んでいるのですから実際に景気後退を実感できる様になった時にはそれほど大きな下落は無いように私は考えています。 皆がそう思ってる時には中々そうならないのも投資におけるアノマリーとして言われることですよね。
ですから、景気後退で多少の株式市場は下落するでしょうが大きな下落にはならず、FBRの利下げによって来年後半は上昇していく可能性が高くなります。 私の個人的な考察ですが年末にかけて積極的に投資していこうと考えています。
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