以前より問題となっていた米国債務上限問題。
債務上限問題とは、政府が歳出を賄うために必要な財源が税収だけでは足りなくなり、追加で国債を発行して調達する必要が生じた場合、その国債の発行額が債務上限を超えてしまうと、法律上、新たに国債を発行することができなくなってしまい政府機関が機能しなくなる問題です。
債務上限問題は以前に2年の延長を経てこの10月1日に新た法案を通さないと政府機関は閉鎖される所が多くなり機能が停止する可能性があります。
そこで応急処置として問題を1ヶ月先延ばしするつなぎ融資法案をマッカーシー議長(共和党)は提出しましたが、賛成198、反対232で否決されました。
共和党の案が否決でどうなる?
今回の共和党の案が否決されたことで政府機関が閉鎖となれば与党である民主党が窮地に立つと思われる方も居ますが、逆になる可能性もあるんです。 債務上限問題で結局、政府機関が閉鎖されれば経済的に大きな影響が出るでしょう。 それは合意に反対した「共和党のせいだ!」と世論が傾く可能性が高いです。 民主党も共和党の内乱のせいで政府閉鎖となったと展開しやすくなるため、この先の大統領選でも大いに不利になるでしょう。 就任時にも混乱があったマッカーシー下院議長は共和党をまとめる事が出来ず、共和党強硬派の反対もあって今回の否決となっているだけに益々求心力が衰えそうですね。
とにかく、政治的な駆け引きで経済が振り回されるのはたまったものではないと考える人が多くなるのは確かです。
市場は大暴落する?

もし10月に政府機関の閉鎖となれば市場は大暴落するのでしょうか?
私の考えですが、株は一旦大きく下がると思われます。 政府機関の閉鎖がいつまで続くのかにもよりますが、大きな下げはむしろ買い場となる可能性もあります。 長期化するとは思いませんし、一旦大きく下げた後に債務上限問題が進展すれば戻すことが予想されます。 また、10月は大きな下落がある月でもあるのですがそこから11月12月に大きく上昇するのがアノマリーです。 ここでの下げで安くなった優良株を買い向かうのがいいのではないでしょうか? ですから大きな下げがあってもパニックにならず底はどこかはわかりませんが安くなった株に投資していきたいですね。
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