今日は12月29日。 年も暮れ2023年が終わろうとしています。 今年の相場は日米ともに概ね上昇基調で投資ではいい年だったのではないでしょうか? 私も年初こそ少々しんどかったですが、年後半から上昇に乗って良い利益を得られました。
さて、2023年の大納会では日経平均が33,464円で終えました。 今晩の米市場も今年最後です。 最後に上昇で終わるのか?それとも下落で終わるのか?気になるところですよね。
そして、2日後には2024年のスタートです。 2024年1月の米市場はどのような動きになるんでしょうか? そこで1月のアノマリーを考えていきたいと思います。 アノマリーを軽視する投資家も居ますが、2023年は概ねアノマリー通りに推移したことを考えると疎かにできない事柄だと思いますよ。
1月の3つのアノマリー
1月のアノマリーは今後1年間を占う大事な月として広く認識されているようです。 1月の市場のパフォーマンス次第で今後の1年が概ね方向付けられる。 そんなパワーが1月の相場にはあるようです。
そこで、1月のアノマリーにはどういったものがあるのか詳しく見ていきましょう。
1月最初の5営業日
1月の最初の5営業日のパフォーマンスが上昇していたら年間を通して上昇しやすいと言うアノマリーです。 これがたまたまでしょ?って考えられがちですがそうでもないんです。 2023年も最初の5営業日で1.4%の上昇を記録しています。 今晩で今年最後の相場ですが、マイナスになる要素は全くありません。 さらに、1950年以降の米市場において最初の5営業日に相場が上昇した48回のうち39回は燃回でも上昇している事実は約83%の確率を上げていて信頼のおけるアノマリーの一つとなっています。
1月バロメータ
1月バロメータとは「1月相場がその年の相場を占う」という相場の格言に沿って、1月の1ヵ月間のパフォーマンスが上昇して終わればその1年間の相場も上昇して終わるというアノマリーです。
1950年以降の米市場において1月の相場が上昇したのは43回で、その年の相場も上昇で終えたのは38回あり約88%の確率でアノマリー通りとなっています。 88%と言えばもう9割の確率で年間を通しての上昇が約束されるわけですから重要なアノマリーですし、格言にもなってると言えますね。
1月効果
1月効果とは、1月は月別で見て他の月に比べて上昇しやすいというアノマリーです。 米国では税金対策の一環で12月に損してる株を売って損益計算を有利にしようとする「タックスロスセリング」があります。 損をその年に確定することで同じ年に得た利益と相殺する事で少しでも税金を安くしたい投資家たちが損を出してる株を一旦売り12月中旬~1月中旬にかけて買い戻す傾向があるため1月は上昇しやすくなるようです。 また、12月の年末にボーナス等の資金が増える時期でもあり株式市場に資金が向かいやすい時期でもあります。 その為、1月は相場が上昇しやすくなっているようです。
まとめ
以上の1月の3つのアノマリーを見てみても1月の相場が上昇で終わるのか?下落して終わるのかは今後の1年間の相場見通しに大きな影響を及ぼす事がわかりますね。 先ずは最初の5営業日に注目してそこで上昇を確認できれば1月1ヵ月間のパフォーマンスに注目したいですね。
地政学上のリスクなども発生しないとは言い切れませんし、相場は水物ですからアノマリー通りに動かない事をあろうかと思います。 ですが、アノマリーは確率的に高く、投資をする上で考慮に入れないといけない事であるのは間違いないように思います。 1月の相場は年間の相場の縮図と考えて集中したい月ですね。
コメント