能登半島に降り注いだ雨は記録的なものになり震災の復興中である同地に暗い影で覆っています。 震災からの復興に向けて皆さんが頑張ってる時に今回の豪雨。 現地の方々には大変な事だと思いますが挫けず踏ん張っていただきたいと心から願います。
さて、今回はもうすぐ迎える10月の相場観について書きたいと思います。
9月は日米市場共に下落が続きました。 8月の波乱から上昇しつつあった市場は9月からまたジワジワ下げる相場でしたね。 半ばから反転し上昇が続く展開でした。 そこには日銀の利上げやバイデンが大統領選挙に撤退しハリス副大統領がトランプと戦う事になり、FRBの0.5%のサプライズ利下げもありとイベントも多く9月もあれた相場でした。
そして、これから迎える10月は同のような相場となっていくのでしょうか? また、よく言われるアノマリーとは? についても触れていきますね。
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アノマリーとは?
先ずはアノマリーとは何か? について説明しますね。
アノマリー(Anomaly)とは『変異性』と訳し、説明しきれない変な・異質な事柄の事を言うようです。 投資の上でのアノマリーとはちょっと捉え方が違うので混乱するかもしれませんが、言葉の意味としては知っておいてもいいかと思います。
では、投資の界隈でのアノマリーとはそういう意味なのか? 結論から言えば『相場の格言』です。 理論的根拠は無いんですが、今までの経験則でよくそうなると言った事象をアノマリーと言っています。 「自分の行いは必ず自分に返ってくる」って言葉聞いたことありますよね? この言葉のように根拠はないけど「それ分かる!」って人が多いのも事実。 そのような経験則で語られる格言の事です。
「4月に株を売って10月まで相場に返ってくるな」という投資の格言は有名ですがこれもアノマリーを元にした格言です。 5月から9月は相場の低迷期で大きな下落もいままであったことからこの時期には積極的に投資しない方がいいよ。とされてます。 また、11月から年末にかけては年末商戦ラリーが始まり毎年アメリカでは上昇基調にあります。 まぁ、米市場が上昇すれば連れ高しやすいのが日本市場ですので大体同じ動きになります。
このようなアノマリーで10月は何と言われているんでしょうか?
10月のアノマリー
10月のアノマリーとしてはどういった事が言われているのでしょうか?
- 10月は大暴落の月
- 10月恐怖症
- ハロウィン効果
順番に書いていきますと、
10月は大暴落の月
これは過去の有名な暴落局面を遡れば答えがわかります。
最も有名なものは「ブラックマンデー」だと思います。 ブラックマンデーは1987年10月19日(月)に起こった香港を発端とする世界的大暴落でした。 米ダウ平均は1日で22.6%の大暴落を記録しS&P価格指数は18%の下落、先物に至っては29%を超す下落だった最悪の1日でした。
総取引数量が多すぎたため当時のコンピュータでは処理しきれず益々トレーダーたちの混乱を招いたのも大幅な下落の原因でした。 世界的な大暴落となり20~40%の下落に覆われた市場は低迷がその後も続きダウ平均が暴落前に戻るのには1年10ヶ月ほどかかっています。
また、1929年に始まった世界恐慌も10月に大きな暴落を経験しています。 同年9月3日に最高値を付けて10月24日(ブラックサーズデー)、10月28日にブラックマンデー、10月29日にブラックチューズデーを経験し株価が崩落したようです。
また、2008年の金融危機ではサブプライムローンを発端とした金融市場の混乱、「リーマンショック」と言われるリーマン・ブラザーズの破綻で大きく市場が下落したのも9月~翌年の3月がもっとも深かった時期です。
このような大暴落の経験から10月は大暴落があるかもしれないと警戒する投資家が多いのがアノマリーを形成する要因の一つとなっています。
10月恐怖症
ウォール街には「10月恐怖症」というものがあります。
これは先ほど書いた大暴落と大いに関わる事なのですが、10月には大暴落がある可能性があるという恐怖感が投資家やトレーダーたちに植え付けられています。
その恐怖感から警戒感がこの時期は異常に強くなっています。 そんな時に何かのキッカケがあれば市場参加者は狼狽して売れ浴びせる可能性が高くなるようです。
これからのキッカケで何があるかは正直わかりませんが、イスラエルとイランやヒズボラ・ハマスの紛争の行方やロシヤ・中国の動向。 さらにはFRBの急激な利下げ等があればそれキッカケで大きく下げる事があるかも知れません。 そういう恐怖感が10月には潜んでいると考えられるので我々個人としかも警戒しておく必要があります。
ハロウィン効果
ハロウィン効果とは「10月に買って4月に売れ」という投資格言に基づくものです。
10月には株価が下落する事が多く、その時期に底で買って起き年末から年始に続く上昇局面まで保持して5月から低パフォーマンスになる前の4月に売れという事です。 10月31日のハロウィンになぞらえてこう呼ばれてるようです。
10月の投資はどうする?
10月のアノマリーとしては大暴落を過去に経験していることから大きく下げる警戒感が高くなっている事から何かの事変で大暴落につながりやすい時期です。 そこで10月を株価の底と考えて買い向かう市場参加者が多くいるそうです。
ですから、我々個人投資家は10月は仕込み時期と考えていて良いと思います。 この先の地政学的リスクや大統領選挙の行方、FRBと日銀の政策金利とその材料となる経済指標を注視しつつ仕込むための資金確保をしたい時期ですね。
今、多くのエコノミストは年内の上昇を予想しています。 ですがその先にアメリカの景気後退が顕著になれば10~20%の下落が予想されています。 長短金利差が逆転していた時期も終わりその先には景気後退が控えています。 ですが、それもソフトランディングになるのでは?と言われていますがソフトランディングが成功したのは過去の例を視ても稀です。 良くてもマイルドリセッションになるぐらいの考えでいないと痛い目にあいそうです。
また、下落は決して悲観的な事だけではないです。 下落するという事は買いたかった株が安く買えるようになるチャンスです。 なんでも下げれば良いというわけではありませんが時価総額が高く長期にわたって健全な経営をしている企業の株は下がった時に買増すように私はしてます。
10月は仕込み時。
そう考えて私は構えて待つ月です。
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