7月20日米国。 数件の経済指標が発表されました。 7月26日のFOMCに向けて大事な時の指標ですから注視して見ていきたいですね。 また企業の決算も概ね堅調に推移しているようです。
先ずは前週分失業保険申請件数。 失業保険を新規に申請した件数を指数化したもので景気の先行指数として重要視されています。 予想24.2万件に対して結果は22.8万件で予想より少なかったようです。
次に前週分失業保険継続受給者数。 文字のごとく、失業保険を継続して人数を指数化したもの。 こちらは172.9万人174.5万人。 両指数を見れば一方向というわけではないようで雇用は未だ強そうです。
次は6月の中古住宅販売件数。 中古住宅の販売件数で住宅の売行きは小売りに大きく波及するため重要な指数の一つです。 こちらは予想420万件に対して結果は416万件と少し落ちているようです。 前月と比較しても‐3.3%と落ち込んでいて高金利の中、今の家を売って新たに高い金利のローンで新築を買う人が減っている為、中古住宅が少ない証拠だと考えます。 その為、物価高の中新築住宅は伸びてきています。 まだまだ米国の景気は底堅いようですね。
最後は7月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数。 フィラデルフィア地区(ペンシルベニア州・ニュージャージー州・デラウエア州)の約250社ある製造業の景況感をアンケートを取って指数化したものプラスなら好景気、マイナスなら不況となります。 予想は-10.0でしたが結果は-13.5と製造業の景況感は依然として悪いようです。
総じて言えば一長一短ある指数が発表されたわけですが雇用関係は概ね堅調。 ですが製造業は悪化しています。 住宅は高金利の影響で家を手放す人が減っている事で今後は住宅業界全体の落ち込みが懸念されそうです。
市場は落ち着くインフレとジワジワとですが迫っている景気後退がFRBの年内利上げをこの7月で最後になるかもしれないと考え始めています。 今月26日のFOMCで実際に利上げが行われるのか? また、パウエル議長がどのような発言をするのか? 今の段階では何とも言えない不透明感があります。
株の正解は不透明感を嫌います。 このところ連騰している米国株ですがFRBのFOMCに向けて調整に動く可能性があります。 また、発言一つで大きく上下する可能性もあり。 個人的にはこのような時はじっと様子を見ている事にしてます。 どちらかに賭けるのは危険な気もしますしね。
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