10月31日に日本たばこ産業(JT)の第3四半期決算が発表されました。
内容をざっくり言うとポジティブサプライズでいい決算内容だった言えるでしょうね。 昨今の健康ブームで斜陽産業となっているタバコを主要事業とするJTは買いなのか? 見ていきたいと思います。
日本たばこ産業ってどんな会社?

先ず、日本たばこ産業(JT)はどのような会社なのか? ざっくり言うとタバコを製造販売している会社です。 今は色んな変革を経て医療事業や食品事業を手掛けている食品会社です。
先だっては1985年に日本専売公社からJT法に基づき事業を引き継ぎ特殊会社として現在に至っています。 タバコにおける世界シェアは第3位でグローバルな事業展開で今や売上の約73%が海外での販売からです。 その他医療分野では医薬の開発、食品では旧加ト吉のテーブルマークを完全子会社としている。 その他数社の食品会社を展開しています。

2022年12月時点での事業別売上構成比率としてはタバコ事業が約91%、医療事業が3.1%、食品事業が5.9%です。 ほとんどがたばこ事業での売り上げとなっていますのでこれからはタバコ以外の構成比率を上げて頂きたい所ですね。 どうしてもタバコ会社は日米ともに健康志向の高まりとともに需要が減退している産業ですから将来的に心配ですよね。
第3四半期決算の内容
それでは10月31日に発表された決算の内容を見ていきましょう。
3四半期累計(1-9月期)での連結最終利益は前年同期比9.5%増の4420億円。 通期の同利益を従来予想の4570億円→4640億円(前期は4427億円)に1.5%上方修正し、増益率が3.2%増→4.8%増に拡大。
またQ3(第3四半期)の売上は7642億円で前期比3.3%増、純利益は1550億円で前期比10.92%増でEPS(1株当たりの純利益)は87.3円で前期比10.91%増でした。 通期見通しも上方修正したことから今年度の好調が伺えます。
営業マージン比率は18.2%と堅調な数字で、PER(株価収益率)は13.51で業界平均よりは低いもののROE(自己資本利益率)は改善傾向にあり今後に期待が持てます。
JT株は買いか?

ここ数期の決算内容は2期連続の改善で先行きも安心感があります。 配当は5.14%と高配当株で以前から長期投資先として人気のある株であることから、多くの方が保持している事でしょう。
特殊会社という事で国有株式は37.57%で買収の懸念はありませんし、今の所は安心感のある株です。 個人的には長期保有銘柄としてポートフォリオに組み込んでいます。 チャートも2022年3月から基本的に右肩上がりになっておりさらなる上昇も見込めそうです。
直近ではQ3の決算が好調だったことから数日上昇しています。 11月のアノマリーとして日本株は11~12月は上昇基調であるため今からでも買ってもいいんじゃないかと思われますが、あくまで私個人の意見ですから投資は個人の判断の元、行ってください。
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