急に寒くなったと思ったら急に暖かくなって初夏のような陽気な日が続いていますね。 桜は少しづつ開花しており、例年より開花が遅いとはいえ週末には満開になりそうです。 ですが、今の所の天気では週末は雨予想。 何とか週末は晴れてほしいですね。
今日から4月のスタート。 会社では新年度のスタートで入社式も多く執り行われているのではないでしょうか? また、数日後には新入生を迎えて学校では新学期が始まる月ですね。 気温も穏やかになり気持ちもフワフワとしてくる時期です。
さて、この4月にも投資上のアノマリーが存在します。 米国の4月のアノマリーとしては年に2番目の良い月だそうです。 なぜそうなのか? また、今年はどうなのか? 今日は書いていこうと思います。
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アノマリーとは?
そもそもアノマリーとはなんでしょうか?ってところから説明しますね。
アノマリー(Anomaly)とは『変異性』と訳し、説明しきれない変な・異質な事柄の事を言うようです。 投資の上でのアノマリーとはちょっと捉え方が違うので混乱するかもしれませんが、言葉の意味としては知っておいてもいいかと思います。
では、投資の界隈でのアノマリーとはそういう意味なのか? 結論から言えば『相場の格言』です。 理論的根拠は無いんですが、今までの経験則でよくそうなると言った事象をアノマリーと言っています。 「自分の行いは必ず自分に返ってくる」って言葉聞いたことありますよね? この言葉のように根拠はないけど「それ分かる!」って人が多いのも事実。 そのような経験則で語られる格言の事です。 アノマリーにはたくさんの種類がありますが今日、説明するのは4月のアノマリー。
4月のアノマリーとは?
米国の(データ出所:STOCK TRADERʼS ALMANAC 2024)
上記のグラフはストック・トレーダーズ・アルマナックというアノマリー専門冊子のデータをお借りしたものですが、4月のS&P月別平均騰落率で1.5%と11月の1.7%に次いで2番目に上昇率が高いことがわかります。 また、月別上昇確率も71%と12月の74%に次いで2番目に確率が高いんです。 ってことは、、、4月は相場が上がりやすい月なんですね。
この時期に株等を持ってないのは残念な事、って言われるぐらいいい時期なんですね。
ただし、大統領選挙の年に限っては月別上昇確率の4月は61%まで下がるので考慮に入れておかないといけませんね。 今年は米国の大統領選挙があります。 大統領選挙がある年の4~6月は下落しやすいらしいので通常の4月アノマリーと共に参考にしないといけません。 とはいえ、61%は概ね中央値ですから、危惧する程でもありません。
しかし4月の上旬は米国の確定申告期限を迎える為、3月下旬から4月中旬までは株価が下落しやすくなります。
なぜ下落しやすいかと言えば、確定申告によって前年度に株で大きな利益を得た人はこの時期に沢山の税金を納めなくてはならない為、手元の株を手放して現金化する傾向があるためです。
特に大統領選挙がある前年度は株高になる傾向が高いため、次年度の3月下旬から4月上旬に株を売る人が多いんです。 その為、株価が下がりやすくなります。 2023年のS&Pは24.3%の上昇でしたから例年よりその傾向が高いことは知っておいたほうがよさそうです。
今年の4月はどうなる?
では今年の4月の株式市場はどうなるでしょう?
個人的には前年のS&Pの好調さを考慮すれば4月中旬までは警戒感をもって市場を見ていたいと思いますね。 予想外の納税額を納めなければいけない事に憂慮した投資家は多めに株を売って現金化する可能性が高いです。 その分、市場が下落する可能性も高くなりますから中旬までは様子見したいですね。
5日の週末には雇用統計もあるため指標次第では大きく下げる事も予想されます。 市場はFRBが6月のFOMCで利下げする事を織り込んでいますから、雇用が良ければ利下げが遠のく事が予測されます。 また、徐々に落ち着きつつある雇用情勢の方向性が定まれば逆に好材料と捉えられ上昇するでしょう。 どちらにしても4月中旬までは売り圧力があることを意識しつつこの時期に仕込める者は仕込んでおきたい所です。 4月の中旬からは売った資金から納税した残りを投資に回す事が多いため上昇しやすくなります。
「セル・イン・メイ」という投資格言がありますが、株は5月に売れ!という意味です。
大きな下落相場は概ね5月から10月に起こっており、「5月に売ってどこかへ行け、そして9月の中旬まで帰ってくるな!」というのが広く知られた格言ですから、4月のうちに投資したい株にはさっさと投資しておきたい所ですね。
まとめ
4月のアノマリーについて書いてきましたが、4月は相対的にパフォーマンスの良い月であるのですが、中旬までは売り圧力が強く、中旬から下旬までに上昇圧力が高まりそうです。 ですが、大統領選挙の年にはその確率も幾分か下がるためアノマリー通りとはいかないかも知れません。
また、6月からのFRBの利下げ観測次第で株価はボラティリティが高くなりそうですから、経済指標が利下げに根拠を与える内容だったら上昇、逆に利上げを余儀なくされる内容だったり不透明なものになったりした場合は下落基調となりそうです。
私の個人的な考察では雇用統計も景気後退を示唆する内容となりそうですし、6月の利下げは順当に行われるのでは?と考えています。 そうなれば4月から6月FOMCまでの株価は上昇基調となりそうです。 また、今まで市場を引っ張ってきたグロース銘柄ではなくディフェンシブ銘柄や長期国債ETF(TLT)に金や金鉱株を集中して買増そうと考えています。 利下げが確実になれば債権価格は上昇しますし、金も上がりますからね。
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