この先の懸念事項

経済

 最近は少し気温もさがり過ごしやすくなってきましたね。 10月からは秋が意識されますが気温も下がり集中力もあがるこの時期に勤勉に励む人が増えそうです。 個人的にはこの時期から年末の大掃除を少しづつ進めています。 年末にまとめてってのがキツイので2か月前からやってます。 まとめてやらないだけ雑にならずじっくり掃除できるのでお薦めですよ。

 さて、10月がスタートしました。 日本では石破さんが新たな総裁に就任して自民党を率いていきます。 日経平均は上下に乱降下していますし、ネット界隈では批判的な意見が多くあります。 個人的な意見はさておき、最初からこのような低評価内閣も稀ですから、今後の行動次第では評価が良くなる可能性も大きいです。 どの党が政権を取ろうとも誰が総理大臣になろうとも国を良くしてくれるなら大歓迎です。 

 一方、アメリカでは来月の大統領選挙に向けて最終決戦となっています。 今の所ハリス氏優勢ですが、数%の差はないに等しい差ですからどちらが大統領になるかはまだ分からないですね。

 それに今、最も懸念しなければならないのはイスラエル情勢ですね。 イランがミサイルでイスラエルの軍事施設を攻撃しました。 イスラエルは必ず報復するでしょうし、この先の戦争リスクは高まっています。 これ投資をする上では憂慮すべき事象です。 

 色んな事象が起こる10月ですが、リスクオンかリスクオフか投資家を悩ます要因がどの様に影響してくるでしょうか? 個人的な意見を述べたいと思います。

この先の暴落要因

 10月から先の株価暴落要因として何があるでしょうか?

  1. 石破政権の方策
  2. 大統領選挙
  3. 地政学リスク
  4. 米・経済指標

 今の所、フォローしてるエコノミストや投資家の多くの意見は暴落は無く、年末までは緩やかに上昇するという意見が多いように感じます。 アメリカの景気後退が意識されるようになると10~20%程度の下落がある可能性が指摘されてますがFRBの利下げ具合と相殺される可能性も否めません。

 目下、日本国民である私としては石破政権の方策が懸念材料です。 10月27日に解散総選挙を実施するようですが運営を間違えれば大きな敗北を喫し、ねじれ国会を招きかねません。

 詳しく書いていきますね。

1.石破政権の方策

 10月1日、石破政権が発足したわけですが、総裁選前に発言していた金融所得課税の強化や日米地位協定の見直しなど自身の政策というものの色は今の所全く見られません。 基本的には前岸田政権の方針を踏襲する考えのようです。 10月末に控えた総選挙の向けて自らの信念は控えている様子です。

 早速、10月2日に低所得者に対する給付を発表しました。 本当の低所得者はもらった給付金を使ってくれそうなので効果あると思いますが、資産家で仕事での収入がない人たちにも給付されるのはいささか問題ありな気が以前からしてますね。 税の納め方を見ればわかるでしょうに、、、

 市場は安定的な運営だと株価も安定します。 政権の運営次第では市場は乱降下して不安定な相場になりそうです。 デイトレーディングならこれもまたいいのかもしれませんが、私のような長期投資には気持ちも不安定になりそうです。 

 これからの石破政権の方策や方針が示されていくと思いますが総裁選でどう議席を確保するか? また、選挙後の意見変更等にも注視したいと思います。 

 金融所得課税強化ですが、「所得の多い人しか対象にならないから一般投資家には影響ない」という意見もありますが市場全体からして投資に巨額の資金を注入してる投資家達の一部が増税によって日本株から撤退するのも影響あると思います。 そういう意味では投資してる皆が影響ないとは言えないと考えています。 実際、株価は下がるわけですから影響は必至でしょう。

 また、日米地位協定の見直しですがこの政策の見直しを提案するには交渉のセオリーとしてアメリカ側にも何らかのメリットが無ければ実現は難しいと思います。 ましてやトランプさんが大統領になれば交渉は日本側も新たな負担が無ければ成立しそうもありません。 波風立てるだけならやらない方がいい方針だと考えますね。

 今の所、今まで発言していた自己信念は全く出さず選挙戦に向けて岸田路線の踏襲を重要視しているようです。 それにしても政治とは投資のように明日には何言うかわからないものですね。

 今の市場は自民党の総選挙大敗までは織り込んでいないのでは?と考えます。 もし来る総選挙で自民党が大きく議席を落とすようなことがあれば政治不安から市場は不安定になり日経平均は大きく下げそうです。 要警戒ですね。

2.大統領選挙

 10月の現在の優勢度は一部メディアではハリス氏49.3%、トランプ氏47.3%とハリス氏優勢に推移しています。  また激戦州での結果は以下のようになっています。 

  激戦州でも全体的なものでも接戦となっています。 アメリカの選挙は州ごとに選挙人が決まっていてその州で勝った候補がその州の選挙人を総取りできるシステムですから選挙人が多い州で如何に勝つかが重要なポイントとなります。 ですから、今現在の優勢度が数%開いていても大した差ではないという事になります。 

 我々投資をする物として注視したいのはどちらが大統領になっても損をしない投資をしなければいけないという事です。 ハリス氏が大統領になった場合は環境政策を重視している事から公益セクターに恩恵がありそうです。 一方トランス氏が大統領になった場合はエネルギーセクターに恩恵がありそうです。  また、AI関連もハリスは規制はトランプは緩和派ですから誰が大統領になるかで全く違った株価になりそうです。

 ですが、これは裏を返せば誰が大統領になるかで上下しやすいセクターとなりますからこのような接戦時に投資を強化すべきセクターではないと考えます。 一方両社が力を入れる共通のセクターがあります。 それは住宅関連(不動産)です。 両社とも住宅購入に対して優遇処置を考えていますから住宅関連銘柄にはどちらが大統領になっても恩恵を受けそうです。

 ですから、私の個人的な意見としては不動産関連の投資が損をしない投資先ではないかと考えています。 また、これから景気後退がある無しに係わらずFRBの利下げが予想されるため住宅購入を含めた不動産にはメリットがあります。 その点も含めてお薦めですね。

 公益・環境セクターやエネルギー・AI関連や暗号通貨方面は長期としては良いかと思いますが短期での投資は考えたほうがいいかと思います。

 また、ハリス氏が大統領になった場合は市場は概ね安定して推移するのではと考えます。 今のバイデン氏からの継続ですから大きな変化がない事で安心感から買われやすくなりそうです。

 逆にトランプ氏の場合はどうでしょう? 先ず、その発言に市場はボラティリティのあるものになりそうですよね。 また、地政学的リスクに対しても不安になるような発言が多くなりそうです。 ロシヤやイランに対しての過激な発言があれば市場は過剰に反応しそうです。 

地政学的リスク

 今の市場はこの地政学的リスクを織り込みつつ揺れています。 大きく言えば第3次世界大戦なんかも聞かれますが、今の所イランもイスラエルも大きな戦争に持ち込む気はないようです。

 ですが、何がきっかけで戦火が広がるかわかりません。 いつも些細なキッカケで大きく動く事になるのですから、注意が必要ですね。

 一方、「遠くの戦争は買い・近くの戦争は売り」という格言もありますから、遠く離れた戦争や紛争は逆に買い時でもあります。 遠くの戦争は一時的に下がってもまた値を戻す傾向があるため下がった所で買えばキャピタルゲインが狙えるようです。 逆に近くの戦争は実際の被害を被ることになる可能性が高いため下がった株価は中々戻らない可能性が高いです。

 イスラエルとイラン・ヒズボラ・ハマスの情勢やロシヤとウクライナ。 それに中国と台湾等、懸念対象は結構あります。 しかし、地政学的リスクは起こるべくして起こりますので普段は気にせず有事にはパニックに陥ることなく下がった所で買いに行ける準備をしておきましょう。

 ただ、一時的な下落は身構えておくと結構冷静に見れますので事前シュミレーションもいいかと思います。

米国の経済指標

 直近のJOLTSやADP・雇用統計では予想を上回る雇用情勢でした。 市場はソフトランディングを想起して株価にはプラスの要素になっています。 今夜の雇用統計では同じような予想を上回る結果となるのか注目したいですね。 

 手堅い経済指標が発表される中、株価にマイナス要素となる事案もあります。 港湾労働者のストライキやハリケーン被害です。 港湾ストライキは日を追うごとに大きな損害につながる為大きな影響が出そうです。 また、年末商戦のための品が滞る事になればそれも影響が計り知れません。 

 ですが、大手はストライキを見越して多めに在庫を抱えてるそうですから少しの期間なら影響は大きくないかもしれません。

 って言ってる矢先に暫定合意に達したようですね。 さらなる交渉は一旦延長のようです。 詳細な項目については来年に再協議のようです。 

 一方のハリケーンは強大な被害をもたらしているようで経済損出は36兆円にもなりそうだとのこと、過去に例のない被害だそうで経済的な損失が大きいので今後の経済指標にも影響しそうです。 経済的損失は今後の経済指標にも反映されるためFRBの利下げ判断にも影響がありそうです。

  また、先ほどの地政学リスクは原油の上昇を招きインフレが再び意識されると株価はおおきく下落します。

まとめ

 大方の見方は10月はこのままジワジワ上昇する可能性が高いと思いっています。

 ですがどうでしょう? 本当に楽観的でいいのでしょうか? そんなに上手くソフトランディングに落ち着き年末まで上昇が続くのでしょうか? 

 懸念材料を考えたらきりがないですし、自分でコントロールできることではないのですから一喜一憂せず、冷静に市場の動きを見ていきたいですね。

 長期投資をしてる身としては年末年始だけでなく来年の動向も考えていきたい所ですが、まずは年末までの動向を考えたいです。 例年、年末はクリスマス商戦でアメリカの市場は上昇する確率が高いです。 日本でもそれは同様ですが、クリスマスというよりは年末年始ですね。 日米ともに懸念事項は例年のようにありますが年末に向けて上昇基調で推移してほしいという願望を込めて期待したい所です。

 石破政権が総選挙でどの程度議席を確保するのか? また、誰がアメリカの大統領になるのか?それが決まる前後では投資は控え静観の構えです。 定期の積み立て投資は継続しつつ個別株はそれぞれの戦略に基づいて売買していこうと思っています。 

  

 

コツコツどかーん

投資歴4年程の投資初心者40代後半♂です。 インデックス投資と個別株、コモディティに仮想通貨、たまにFXもちょっとだけやってます。  個人的な投資経験と投資情報を自己流に発信していきます。 資金は少ないですが継続は力なり!で前向きに続けていきます。

コツコツどかーんをフォローする
経済
コツコツどかーんをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました